春、さくら、君を想うナミダ。[完]







――高校生になって、初めての夏休み。



日頃感じていた苦しみから

少しだけ解放されて、



心穏やかに過ごすことができていた。



教室で、あたしに対するクラスメートの悪口を聞くこともない。



休み時間、ひとりで何をして時間をつぶせばいいのかも考えなくていい。



傷ついて、泣きそうになるのを我慢することもない。



このまま夏休みが



ずっと終わらなければいいのに……。