春、さくら、君を想うナミダ。[完]




『え?どして?』



少し悲しそうな表情を見せた彼。



『だって、その……あなたはモテるから……』



『俺、モテないよ』



『間違いなく1年生でいちばん人気あると思う』



『ふーん。さくらがそう言うなら、モテるってことにしようかな~』



彼がいつものようにふざけてくれて、少しホッとした。



『あのね、あなたと仲良くしてるのを知られたら、あたし……女子のみんなから妬まれちゃうと思うんだ』



『俺は……』



何か言いかけた彼は、あたしから目線をそらして黙りこんだ。



『あたし、穏やかに過ごしたくて……。ごめんね』



『俺は気にしないけど、さくらが嫌なら……学校では話しかけないようにするよ』