春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「まぁ、いつもどおりの結果だが……」



その言葉に耳を疑った。



「このクラス含め、学校全体でもいじめはなかった。朝礼で校長先生からもお話があったが、今後もいじめのない学校にしていこう」



先生の言葉を聞いて、



あたしが書いた無記名のアンケートは、なかったことにされたのだと思った。



確かに名前は記入しなかったけど、



いじめはあるとマルをつけて答えたのに。



そして、いじめられたことがあるとも答えた。



このクラスで名前を記入しなかったのは、



おそらくあたしだけのはず。



このアンケートを書いたのが誰なのか、



先生は気づいてくれると心のどこかで期待していた。



でも気づいてもらえなかった。



もしくは気づいていても、



見て見ぬフリをされたのかもしれない。



だってあたしは、



カンニングをする生徒だと、いまも先生に誤解されたままだから。