春、さくら、君を想うナミダ。[完]




彼の姿が見えなくなって、涙が頬を伝う。



胸の真ん中にポッカリと穴が開いたみたいな、そんな寂しさを感じた。



ふたりで笑っていた頃が、まるで夢だったかのように思う。



幸せだった頃には戻れない。



あたしは知った。



幸せなんて、儚いもの。



人の気持ちなんて、一瞬で変わるもの。



だから……仕方ない。



現実を受け入れなきゃ。



「……っ……ううっ……」



自分から終わらせたはずなのに。



もう傷つけあうこともないのに。



いつまでも涙が止まらなかった。



あたしは、本当に



ひとりぼっちになってしまったんだ。