話し声が聞こえて、 あたしは階段の下の隅にいたハルくんと石黒さんを見つけた。 追いかけてきたものの、声なんてかけられるわけない。 向かい合うふたりを、 あたしは少し離れた場所から見つめることしかできなかった。 なんの話をしているのかわからなくて、気になって仕方ない。 そのとき、石黒さんと目が合ってしまった。 彼女はすぐにあたしから目をそらすと、 両手でハルくんの頬を挟んで、キスをした――。