春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「お母さん……?」



キッチンにも寝室にも、お母さんはいなかった。



だとしたら、和室しかない。



……やっぱりここだった。



仏壇の前に座っているお母さんの姿を見るたびに、



あたしは悲しさで胸がいっぱいになる。



「お母さん」



「……なに?さくら」



振り向いたお母さんの目は赤かった。



また泣いてたんだね……。