女子トイレの中に入っていき、 彼女はキョロキョロとあたりを見まわして、他に誰もいないことを確認した。 「ごめんね、こんなとこで」 彼女はあたしを見てニコッと微笑む。 「ううん」 「麦田さんに聞きたいことがあるんだけど」 あたしと向かい合って立った彼女は、 まっすぐな瞳であたしを見つめる。 「もしかしてさ、麦田さんて……」