春、さくら、君を想うナミダ。[完]




彼に彼女がいるのかはわからないけど、友達はたくさんいるようだった。



学校で見かけると、いつも彼のまわりには男女問わず人がいる。



彼がみんなから好かれる理由も、なんとなくわかる気がした。



そんな彼と正反対のあたしは、見た目も地味で人見知りで内気な性格。



高校に入ってから1週間が経ったけど、まだひとりも友達はできていない。



だから、ひとりぼっちで行動するしかなかった。



教室を移動するときも、休み時間も。



人見知りなこともあって、自分から話しかけることもできずにいた。



そんな自分を情けなく思うけど、なかなか一歩を踏み出す勇気がない。