春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「え……?す、すいません、誰か……」



そう言って、あたしは中から扉を手で叩いたけど、



返事はない。



すると、扉の上からホースのようなものが見えて、



ビュッと水が勢いよく出てきた。



「やっ……」



扉は外側から誰かが押さえているようで、開かなかった。



「やめてっ」



必死に個室の中から扉を叩き続けるけど、



聞こえるのはクスクス笑う声だけだった。



「冷たっ……やめてぇ……」



あたしは扉を叩くのをやめて、



泣きながらその場にうずくまる。



「ここから出して……お願い」



お願い……。



もうやめて……!