春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「痛いから離してっ」



彼が力をゆるめた瞬間、



あたしは彼の手を無理やりほどいた。



目を伏せた彼を見て、あたしはハッとする。



「……ごめんね」



あたしは彼をその場に残して、階段を駆け下りていく。



ごめんね、ハルくん。



ひどい言い方しちゃった。



心配かけたくないのに。



あたしはまた、ハルくんを傷つけた。