「痛いから離してっ」 彼が力をゆるめた瞬間、 あたしは彼の手を無理やりほどいた。 目を伏せた彼を見て、あたしはハッとする。 「……ごめんね」 あたしは彼をその場に残して、階段を駆け下りていく。 ごめんね、ハルくん。 ひどい言い方しちゃった。 心配かけたくないのに。 あたしはまた、ハルくんを傷つけた。