春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「そう言わずにさぁ、来てよ。楽しいよ?」



「行かないって言ってるじゃんっ」



思った以上に声が大きくなってしまった。



「はっ?」



彼女たちは鋭い目つきで、あたしを見る。



「なにその言い方。ムカつくんだけど」



「ごめん……そういうの苦手なの……」



「あっそ」



彼女たちは、苛立った様子であたしの席から離れていった。



「せっかく誘ってあげたのにね」

「ね、嫌な感じ~」

「うちらに向かって何えらそうな口きいてんだよって。地味子のくせに」



教室内にいた他の女子たちも、



あたしのほうをチラチラと見ながら話をしている。



また何か悪口を言われているのかな。



“気にしない”



その言葉を心の中で何度も繰り返すけど、



つらくて耐えられなかった。