春、さくら、君を想うナミダ。[完]





写真を撮ったあと、



彼はあたしの頬にキスをした。



恥ずかしくなって、あたしはうつむく。



「なんか……浴衣だし、花火の日を思い出すな」



あの夏の夜。



湖の上に打ち上げられた花火。



ハルくんが告白してくれたあの日。



初めてキスをした、夏の夜。



あれから季節も

夏から冬に変わって、



いまもこうして、隣にハルくんがいる。