春、さくら、君を想うナミダ。[完]




気持ち悪い……。



「うっ……」



あたしは手で口元を押さえて、トイレに駆け込んだ。



「けほっ、けほっ……うっ……」



苦しくて、涙がにじむ。



「ううっ……けほっ……」



助けて……。

誰か……助けて。



瞳を閉じると、ハルくんの顔が浮かんだ。



こんな姿、彼に見せたくない。



あたしは、



誰に助けを求めているんだろう。



助けてくれる人なんて



誰もいないのに。