春、さくら、君を想うナミダ。[完]




あたしも……。



あたしもハルくんからの連絡待ってたよ。



だけど、ずっと連絡なくて。



顔を合わせるのも怖くて、不安で……。



ハルくんから連絡が来たのは、



別れたいって、そう言われるのかもって。



怖かった……本当に怖かった……。



「でも、さくらに会いたくて」



涙がこみあげてくる。



「会って……抱き締めたかった」



そう切なげに言った彼は、あたしをぎゅっとする。



力強い腕に



息もできないくらい、ぎゅっとされて



……うれしかった。



「ごめんね……ハルくん……」



彼に抱きしめられたまま、あたしはつぶやく。



「ひどいこと言って……ごめんね……」



震える小さな声。



涙があふれて、彼の胸元が濡れていく。



彼は優しくポンポンとあたしの頭をたたくと、あたしの耳元で囁いた。



「……好きだよ」