春、さくら、君を想うナミダ。[完]




バスを下りたあたしは、



湖畔沿いの道を歩いて、彼が待つベンチへと向かった。



何度も立ち止まって、来た道を戻ろうとも考えた。



あたしの弱虫……。



行かなきゃ。ハルくんが待ってる。



行かなくちゃ。



歩いていくと、ベンチに座っている彼の後ろ姿が見えてきた。



落ち葉を踏む音に気づいたのか、彼が振り向く。