逃げたいって思っても、 どこに逃げたらいいのかわかんない。 逃げる場所なんて、 どこにもないのかもしれない。 この狭く息苦しい世界は、いつまで続くんだろう。 涙でにじむ赤い夕日を あたしは ただ見つめていた。 ――ねぇ、ハルくん。 こんなあたしだけど、あの約束だけは…… 『じゃあ……俺のそばにいて。これからもずっと』 『それだけでいいの?』 『それがいちばん大切なことじゃんか』 あの約束 ハルくんとの約束だけは 守ろうとしたんだよ。 ――あの日までは。