春、さくら、君を想うナミダ。[完]




クラスのこと、知られたくない。



もしハルくんにすべてを話したら、現実は変わるの?



何も変わらない。



ハルくんに心配かけるだけ。



彼につらい思いをさせてしまうだけだ。



それに最悪のことだって、考えてしまう。



ハルくんに……嫌われてしまうかもって。



自分の彼女が、クラスの女子たちから嫌われているなんて知ったら、



彼はどう思う……?



いまと変わらず、そばにいてくれるかな。



彼はそんな人じゃないって



彼なら全部受け止めてくれるかもしれないって



そう信じたい気持ちのほうがずっと大きいのに。



それでも怖かった。



不安を拭うことは、できなかった。



ひとりぼっちに戻ってしまうかもしれないって



ハルくんを失ってしまうかもしれないって



怖いから予防線をはってるんだ



あたしは。