春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「じゃあ、さくらには俺の気持ちがわかんの?俺がどれだけ寂しいか……」



そんな傷ついたような表情で、

あたしを見ないで。



胸が苦しくなるから。



「ごめん、ハルくん……帰る」



「待てって」



「ひとりになりたいの」



ベンチから立ち上がったあたしの腕を、彼はぎゅっと掴んだ。



「俺が帰ればいいんだろ?」



あたしをその場に残して、彼は行ってしまった。



あたしは力が抜けたように、ベンチに座り込む。



あたしの……バカ。



バカ、バカ……。



「……っく……ひっく……ううっ……」



どうして、こんなふうになっちゃうの?



ハルくんのあんな顔見たくないのに。



好きなのに。

こんなに好きなのに。



傷つけることしかできない……。