春、さくら、君を想うナミダ。[完]




ハルくんには、バレたくない。



女子たちに嫌われていることも。



悪口を言われていることも。



仲間外れにされていることも。



「さくら?」



「本当に何もないのに」



バレたくない……。



ハルくんだけには、絶対。



「嘘つくなよ」



「嘘なんかついてないよ?」



あたしは笑って見せた。



自分では精一杯の明るい笑顔を見せているつもりなのに。



あたし……うまく笑えてないの?



「さくらが無理してることくらい、俺にはわかるよ」



「だから無理なんかしてないってばっ!」



つい声を荒げてしまった。