春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「ええっ!?」



思わず大きな声を出してしまった。



あ、またからかわれた?



「冗談だよね?」



「いや本気だけど」



「ほ、ほ、本気……!?」



「……だって、いつも俺からばっかりじゃん?」



ちょっと待って。



あたしからハルくんにキスするなんて、そんなのできるわけないよ。



「ハルくん、ここ学校だし……」



「真面目かよ」



「学校はその、勉強するところであって……」



顔が熱くなってきた。



彼はまた拗ねた様子で、あたしから目をそらす。



「じゃあいいよ。さくらは俺のことなんて、どーせ……」



「わ、わかりましたっ」



あたしは胸に手をあて、一度深呼吸をした。