春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「いまから校内放送しよっか。さくらは俺のだからって」



「えっ?待って!絶対にやめてっ」



付き合ってることは、誰にもバレたくないのに。



「ハハッ、いいじゃん。もうほとんどの生徒が下校してるって」



イタズラな表情を見せる彼の腕を、あたしはぎゅっと掴む。



「だめっ!絶対にだめっ!そんなことしたら……」



「したら?俺のこと嫌いになる?」



ハルくんのこと、嫌いになるなんて絶対にない。



きっと、きっとね。



あたしは、ハルくんのことずっと好きだと思う。



一生、大好きだと思う。



あたしがうつむいて黙ったままでいると、



彼はあたしの頭をポンポンと優しく叩いた。



「さくらに嫌われたら困るから、やめとく」