まさか……と私は恐る恐る外を見れば。案の定、外では血を流して倒れている人が!


よもや……この子達が!?


よくよく見れば、手が赤い子もいる。まさか刃物を持っているのでは? と心臓が嫌な音を立てます。嫌だ、逃げたい。でも外で倒れてる人を放っては……ああ、でも。


おろおろとしている最中突然「おい」と声をかけられ、飛び上がらんばかりに驚きました。

「ひ……は、はいぃ」


まともにしゃべれないのはお許しください。パニックって、頭が真っ白なんです。恐る恐る目の前を見れば、シャツが赤に染まる男の子。彼は私を睨み付けながら……ポケットから銀色に光る……。