ー健太sideー


「よしっ!できた」


俺の顔に絆創膏を貼って満足そうな笑顔の先輩。


近いんだよ。


俺の気持ちも知らないで。


計算?


多分違う。


いるんだな、こういう“天然で男をときめかせる女子”。


ダメだな俺。


好きだ。


「あと怪我してるとことかない?」


そう言って俺の手や足を見る。


小さい手で触れて確認する。


ほかの女だったら多分むり。


先輩だから可愛いって思う。


「先輩」


俺の腕に触れている彼女の手をとり、そのまま押し倒す。


「な、中島くん…?」


あ、赤くなってる。


やべ、俺の方が照れる。


このまま奪ってしまいたい。