ー芽衣sideー


「生徒会に入りたいんですけど」


そう言って生徒会室に入ってきたひとりの男の子。


ネクタイの色からして新入生。


ありがたい!


今年の生徒会は人手不足。


生徒会長の私はただでさえ仕事が多いのに、人手不足のせいで余計にやることが多くなってる。


「ぜひぜひ!今日から手伝って欲しいなー?」


「もちろんです」


まじか!


絶対手伝ってくれないと思った。


やる気満々(?)の新入生はよく見たらすごいイケメンだった。


なんで生徒会なんかに?


背も高いから運動できそうなのに。


まあいいか。


こっちは手が足りなくて困ってるんだし!


ありがたやーありがたやー!


「高山ー。俺と宮野でこの資料作っとくから高山と新入生の君!先生から頼まれてた機材持ってきて!」


「はーい」


「了解です」


副会長の森本くんに言われる。


宮野って言うのは女子副会長の宮野陽香。


私の親友である。


あ、ちなみに高山って言うのは私。


高山芽衣。


生徒会長です。


生徒会にはあと4人、2年生がいます!


そんなことは置いといて…


「君!名前なんていうの?」


イケメン新入生くんに聞く。


「中島健太です。よろしくお願いします」


「そっか!じゃあいこっか中島くん!」


中島くんを連れて機材のおいてある倉庫へと向かった。