押し倒したまではいいものの、このあとどうしたらいいんだ…?
耳まで真っ赤の先輩を見て俺の方が赤くなる。
「中島くん」
「先輩。俺、先輩より年下です。後輩です」
何が言いたいんだろ俺。
「後輩だけど…男なんで」
「う、うん…」
「密室で2人っきりで腕とか触られたら意識しますよ?」
少し試してみたい。
「え、ごめん、そんなつもりじゃ」
「知ってる」
彼女のおでこに軽く触れるだけのキスを落とす。
「な、中島くん…!?」
あーあ。
そんな顔して。
期待しちゃうよ?俺。
「なーんてね。冗談」
照れ隠しのつもりで笑って見せた。
「もう!年上をからかわないの!!」
「すいません。生徒会室戻りましょう」
「そうやってすぐ逃げるー!」
怒ってる顔も可愛いな、とか言えないけどさ、
これで少しは俺
あなたの視界に入れましたか?

