「成瀬先生〜。」

「はい?」

「今夜空いてますかぁ?皆で飲みに行くんですけどぉ〜。」

「すみませんが、遠慮しときます。」

「またですか〜?たまには皆でパァっとやりましょうよ〜。」

「次の患者さん待たせてるから...。」

「成瀬先生〜?」

あれから何年経っただろう

俺はあれから猛勉強して医者となった

千夏の事は今はちゃんと思い出できたと思う

心の傷は時間がしっかりと癒してくれた

「和也っ!!!」

「愛華」

「今日のランチ一緒にどう?」

「いいよ。後で連絡する」

「わかった。また後でね」

愛華は千夏のことがあったからか看護師を目指し偶然にも俺と同じ病院で採用された

もちろん愛華と俺の間に恋心なんてものはない

今の俺達は仕事仲間、そしてお互いを分かり合える友達となった

俺達は俺達なりにしっかりと前を向いてる

そうしないと千夏に怒られるから