「かーやーちゃんっ!」

「きゃっ!?」

お昼休み。

朝、お弁当を作る時間がなかったから、久し振りに社食にしようと食堂に向かっていた所、急に後ろからガシッ!と両肩を掴まれて、飛び上がった。

「な、誰っ!?」

バクバクと脈打つ心臓を押さえ、振り向く。

「っ……!?」

その先にいる人を見て、もう一度心臓が飛び跳ねた。

「ごめんごめん!びっくりした?」

そこには、両手を顔の前で合わせて頭を下げている『昴』がいた。