「瀬里、お願いね」 「でも・・・・・私」 「お願いよ、彼にお弁当あげたいの、お願いね」てわがままにもほどがあるけどまた作っていた 兄がまたかと言っていた 「可憐とは手を切れ」ていつも口をすっぱく言っていた 兄の友達の光すら 「訳のわからないやつにつくるなら、俺に作れよ」と 「光さんも忙しいのに、毎日飽きずにくるんですか?」 この人って本当、ご立派なお宅に住んでるの? まちがってない? 私の料理目当てに? うそでしょ?