私の顔がこわばっていたことに 気づいたのか ギュッ 海斗が、手を握ってきた いやいや、はずかしいから!! 手を離そうとしたが 「こわいんだろ? これで、大丈夫だから。」 怖くなんてないしっ! そう言おうとしたが、 安心してしまったのも事実だった。 「ありがとう。」 聞こえないくらいの声で 言ったつもりだったのに、 「どういたしまして。」 そう、ニコッと返されて、 不覚にも、嬉しく思ってしまった。