空から雨が降る日。【完】




「昨日、早かったからもういるのかなって」

「近いからね、ここ」

「そう。…あ、これひとつ」

メニューを指差し、お姉さんに注文をする。

「あ、なんか食う?」

「からあげで」

「お前最初の時もからあげ見てたよな」

「おいしそうだから、ここの」

空雨のことを聞いてきたとき、この人はそんなとこまで見ていたんだ。

凄いこと、なのか…?私はうーんと悩む。

「なに唸ってんの」

「え、いや、別に」

「あーそういえばさ、会議で言い忘れてて―…」

吾彦さんはそう言うと鞄から資料を出しペンで印をつけていく。