空から雨が降る日。【完】




「えー!じゃあ取引先の相手と一緒に!?」

お昼休み。
近くのパスタ屋さんに入って優子に昨日のことを全て話す。

「…うん。それに今日も」

「えぇ!?ちょ…、なに一人で抜け駆けしようとしてるのー!」

「はあ!?」

「雫恋に興味ないとか言いながら~~!ずるいずるい~!」

この前の合コンで、結局うまくいかなかったのか。優子は足をバタバタさせる。

「私、好きじゃないよ別にあの人のこと」

「え、なんで?お金持ちだよ?イケメンじゃん。何も悪いとこなんてない」

「そりゃ…そうだけどさあ…」

確かに優子の言う通り、吾彦さんはイケメンだ。
それに会社だってうちのとこよりもっと大きくて有名会社。
まあ、なにも問題は、ない。

だけど、

「私は恋はしないの」


ずっと、そうだから。