空から雨が降る日。【完】




「…誰だろ」

驚いたせいか、涙は引っ込んでいて携帯を手に取る。
携帯を開きメールを見た瞬間目をパチクリと動かす。

「この人、なにもすることないのかな」

携帯画面にボソッと呟き、わかりましたと返信をする。

そこに書いてあったのは

≪今日も待ってるね~≫

軽く書かれた、吾彦さんからのメッセージ。


泣きそうだった私はその文章にくすっと笑って会社へ行く準備を始めた。