昨日の今日で、私はまだ吾彦晴太のことを全く知らない。
どんな人なのか、とかどんな性格してるのかとか全くわからない。


けど、
知りたいとも思わなかった。


昨日、空雨のことを聞かれた瞬間私の中でこの人は嫌だと感じた。
怖い。それより、嫌だと。



お昼を食べおえ、午後の仕事をしているとチャイムが鳴り、私は鞄に物を詰めていた。