「お、星埜!」
「あ、上司!すみませんおやすみ頂いて…」
「いやいや全然。…ん、なんかいいことでもあったか?」
「え?…あ、はい。凄く」
「そうか。よかった。」
「ありがとうございます、上司」
「よーし!ばんばん働いてもらうぞー!」
エレベーターで会った上司は私の肩を掴んでブンブンと身体を揺らす。
ははは…と苦笑いをしつつエレベーターから下り事務所に入った。
「しずくぅぅぅぅぅー!」
その瞬間、勢いよく私に抱き着いてきたのは優子で。
「ほんと…っよがっだ…っよっ…」
昨日のうちに全てを伝えてあった優子は私以上に涙を流してくれていた。
「え?じゃあ今日会うの?吾彦さんと」
「うん。もう会わない理由はないしね」

