「行くよ。お墓参り」
「え、…」
「空雨、私に会えなくて泣いてるだろうし」
「…雫…っ」
「え、ちょ…っなんで泣くの!?え!?」
私が行くというと泣き始めるお母さん。
そっか、私。お母さんにたくさん心配かけちゃってたな。
「ごめんねお母さん。もう、大丈夫だよ」
空雨が死んだこと。
苦しくなくなったわけじゃない。
私の中の一番の人がいなくなって悲しくて、寂しくて。
だけどもう、違う。あの頃とは違う。
もう、大丈夫。
空雨に会える。
「じゃあ、行ってくるね」
そう言って玄関をあけて、いつもと同じ空雨の家に入る。

