空から雨が降る日。【完】




「私っ…空雨に嫌われてない…?」

「書いてあんだろ、最後に愛の告白が」

「怒って、ない…っ?」

「怒ってねえよ。誰もお前を怒ってない」

「私…っわたし…っ」

晴太の腕を掴んで、ただ泣きじゃくる。
邪魔者扱いなんてしないで、晴太は私を腕で支えてくれて。



「空雨のことが…っ好きだったっ…好きだったよぉ…っ!」


それははじめて、口に出せた私の空雨への想いだった。