空から雨が降る日。【完】





『大好きだ、雫。

ありがとう。 空雨』



それは6枚にもわたる、長い長い最初で最後の空雨からの手紙で。


私は涙が、止まらず溢れ出ていた。


「あ…っめ、っ…」


ずっと、ずっと後悔してた。

伝えたかった。
謝りたかった。

私は空雨に憎まれてるって、そう思ってた。


だけど
空雨は、違った。

私を、私のことをちゃんとわかってくれてた。