空から雨が降る日。【完】



「そっかぁ…。もう22歳だもんね、雫ちゃん」

「そうですね」

「空雨くんも生きてたら、どんな大人になったかなぁ…」

「空雨はきっと…大学に通っていたと思います」

ずっと行きたかった学校に、通って。
そのせいでまた女子に囲まれてニヤニヤして。

「空雨くん、学校もお友達も大好きだったものね」

「ええ。本当…誰よりも大好きでした」

友達も、学校も勉強も運動も、大好きだった空雨。


本当、

…私がいなくなればよかったのに。


「あ、そういえば覚えてる?あのー…空雨くんのお友達の―…」

「友達?」

俯いていると笠原さんはあー…と手を顔に当て悩み始める。

私は頭の上にはてなまーくを浮かべじっと見る。


そして「あっ!」と思い出したかのように声をあげた笠原さん。


「あの子よ、あの――…」

そのあとに出た笠原さんの言葉に、私は発することが出なかった――…