空から雨が降る日。【完】



―――――…



――…


目が覚めると瞼が重かった。
部屋のカーテンが開きっぱなしで、外はすっかりと日が昇っていて眩しい日差しが入ってきていた。

「あ…。」
そうだ、私昨日泣いていたんだ。

あの豪雨と雷はいつ止んだのかな。
…わからない。
知らぬ間に、眠りについてしまっていたらしい。


頬に深い、涙を跡を残して。


「あ、そうだ…上司に…」

今日病院いくため休む、と伝えようと携帯を開く。
だけどそこには、なにもかもわかったかのような文章が送られてきていて。

≪全部、優子から聞いた。お大事に。元気になって早く戻って来いよ≫

書かれていた文章に、あ…と声を漏らす。

“優子”

前までは名前さえ呼ばれないと叫んでいた優子。

そっか。
優子は、歩き始めているんだね。

笑みを零した私は携帯を閉じて、楽な格好に着替えた。