遠足が終わってその日の夜中。
おばさんが汗をかきながら、駆け込んできた。
『大変なの…!空雨が…っ』
その震えた声に、私は急いで外に出た。
隣の家に入り空雨の部屋に向かう。
そこには息を苦しそうに吸う姿があって。
『空雨…っ!?』
私は急いで背中に手を当てる。
なんとか、落ち着いては来たものの、その後すぐに空雨は病院へと運ばれた。
『…』
『…』
おばさんを一人にするわけには行かないと、私は一緒に病院へ来た。
『ごめんね、雫ちゃん』
『謝らないでおばさん』
おばさんが悪いわけじゃない。…誰も悪くない。

