空から雨が降る日。【完】




遠足が終わってその日の夜中。

おばさんが汗をかきながら、駆け込んできた。


『大変なの…!空雨が…っ』

その震えた声に、私は急いで外に出た。

隣の家に入り空雨の部屋に向かう。


そこには息を苦しそうに吸う姿があって。


『空雨…っ!?』

私は急いで背中に手を当てる。


なんとか、落ち着いては来たものの、その後すぐに空雨は病院へと運ばれた。


『…』

『…』

おばさんを一人にするわけには行かないと、私は一緒に病院へ来た。

『ごめんね、雫ちゃん』

『謝らないでおばさん』

おばさんが悪いわけじゃない。…誰も悪くない。