空から雨が降る日。【完】




「ん…」

目が覚めると、部屋の中は真っ暗で。

「あれ…、」

カーテンをチラッと開けると、外も暗かった。

「あっ」

思い出したかのように携帯を見てメールボックスを開く。
そこに溜まっていたのはやっぱり、優子からで。


≪帰っちゃうけど、大人しくしてるんだよ~!
またなにかあったら連絡ちょうだい!届けにいくよ≫

夜中、一人の部屋で見るそんなメールに心が温かくなる。

起き上がって体温計を取り、脇に挟む。
数秒が経ってピピピと音が鳴り、取り出すとそこに映し出された温度は38.7度で。

「まだあるなぁ…」

クラクラする身体を無理やり起こし、お手洗いへと向かう。

ジャー…と水を流して、そのまままた自分の部屋に帰る。
ベッドに横になって、ふと目を瞑る。

そこで出てくるのは、いつも、空雨の姿で。

今日はやけに、リアルだった。