空から雨が降る日。【完】




『雫がいない学校なんてつまんないし、ならこうやってゼリー食ってた方がよっぽど楽しい!』

ニッと、歯を見せて笑う。
あぁ、かなわないな。私はそう思ってゼリーを開けた。

『ぅわ…!』

開けている途中、横から大きな声が飛んできてなにかと思いそっちを見る。

そしてそこで起きていたのは、ゼリーが空雨を攻撃している姿で。

『あははは!』

かっこつけて言ったあとの行動が、空雨らしくて大爆笑した。



「なにそれ。どうやったら攻撃してくるのよ」

「だよね。私もそう思って空雨に聞いたら―…『開けてる途中で横押したらびゅっと出てきたんだよ!びゅっと!』って答えてて、また笑っちゃった」

「さすが幼馴染だね。凄い」

といって、優しい笑みを見せる優子。

なんでだろう。
優子の前じゃ空雨のこと笑って話せるのに。


一人になると、まだ、少し苦しくなる。


そして気付けば、みかんゼリーを食べてそのまんま眠りについてしまっていた。