『っあめ?』
『ん、熱はそんな高くねえな。お腹空いた?』
そう言ってランドセルからごそごそと何かを出す空雨。
『え?』
ん、と出されたその袋に入っていたのは私が今食べたがっていたみかんゼリーで。
『なんで…?』
『なんでって、お前熱出すとこれしか食わねえじゃん』
そう、だけど…。お母さんでさえ言わなきゃ買ってきてくれないのに。どうして。
『これ食って薬飲んで寝ろよ。治るもんも治らねーぞ』
そう言ってベランダの方へ行ってしまう空雨。
嫌だ、行かないで。
私は気付けば空雨の袖を掴んでいた。
『雫?』
不思議に思ったのか、首を傾げる彼。
あ…と思い私はなんでもないと言って袖から手を離す。
だけど空雨は中々そこから動かなくて。
『よし!一緒に食お!』
そう言った空雨はどこにあったの?と言う間もなく自分のみかんゼリーを出して床に座る。
『空雨…っ学校…』
でも学校が好きな空雨は行きたいはずだ。
こんなとこにいたら…
そう思っていたら

