お母さんとおばさんは私が熱を出した一日前から旅行に行った。
行き場所は確か、北海道…だったかな。
久しぶりの旅行だ~とか、海鮮食べまくってくるわ~とかはしゃいで騒いでたのは頭に残ってる。
わたしも誘われはしたが、仕事だと言って断った。
…しかもまあ熱が出るなんて予想もしてなくて、ね。
「あ、食べる?みかんゼリー」
起き上がった私にはい、とまだ冷えているゼリーを渡してくれる。
「ありがとね」
私は優子からそのゼリーを受け取って、ゆっくりと開ける。
「ゼリーってさ、開けるときドキドキしない?中から出てきそうで」
「あーわかるわかる。垂れたらどうしようとか開けるとき考えちゃう。」
「だよねだよね。まあ結局出ては来ないんだけどね」
「ふふっ。あ、でも出してた奴いるよ」
「え?」
優子の返答に、思い出しふふふと笑う。
それは、私がまだ小学校二年生だったとき。

