もう、何時間真上にあるこの天井を見てるかな。
「大丈夫?熱は?」
「んー…39度」
「まだ高いね…」
「ごめんねぇ…仕事帰りに来てもらっちゃって」
「いいのいいの。それよりこれでよかった?みかんゼリーって」
そう言ってテーブルにぽんっと置いてくれたのは、私が具合を悪くするとよく食べたくなったみかんゼリーで。
「わあ…ありがとう。嬉しい」
二日前から熱が出て、仕事を休ませて貰っている私に優子は仕事終わりに必ずお見舞いに来てくれた。
きっとたぶん、あの時の頭の痛さが前兆だったのかもしれない。
「お母さんいつ帰ってくるって?」
「んー…多分明日、かな。おばさんと久しぶりの旅行だから心配させたくないし…」
「病院は?」
「明日の朝、行こうかと」
「そっか。一人で平気?」
「うん、大丈夫。ありがとね」
私はそういいながら、ゆっくりと起き上がる。

