空から雨が降る日。【完】



『あ、ありがと』

貰ったアイスを食べ始める。


『あー楽しいな』

アイスを食べながら芝生に寝っ転がる空雨。

私もうん、そうだねと頷く。

こういった学校行事に一緒に参加するのは本当に久しぶりだから。


『お前、友達作んねーの』

『別に、空雨がいればいいし』

『…なんだそれ』

めんどくさい中にいるよりこうやって一人でも傍にいてくれる人がいればいい。

空雨がいなくなるなんて考えられないし。

そんなことを考えながらアイスをもぐもぐと食べる。


だけど、“それ”は突然、起こったんだ―…