空から雨が降る日。【完】



そして―…

「うん、いいね。じゃあこれで進めてみよう」

その言葉が耳に届いた時、ぐっと握っていた拳が徐々に開いて。

「や…やったっ!」

私は隣にいた晴太の肩を勢いよく、揺さぶった。

「よかったな」

「あ…、ありがとうっ…ありがとっ…」

はじめての担当。
はじめての大仕事。

それは私にとってすべてがはじめてで不安ばかりで。

だけどきっとこんなにも沢山の人が私を支えてくれたから―…

「よかったな星埜さん!」
「よく頑張ってた!完成が楽しみだな!」
「新人なのに偉い!お疲れ!」

たくさん、たくさん迷惑かけたのに最後までついてきてくれたから―…

「星埜、よく頑張った」

「お疲れさん」

最後まで私を見離さないで、引っ張ってきてくれた上司、晴太がいたからで―…

「皆さん…っありがとうございましたっ…!」

私は涙を流しながら、深く、深くお辞儀をした。