空から雨が降る日。【完】



―――――…



――…

あれから30分。

全員集合の時間前に到着してくれて早く企画会議を進めることができた。
そのおかげで資料を使ってゆっくりとアピールすることができる。


「へぇ…じゃあこれはこの二社の提案、というわけですか?」

大手取引先の人がその資料を見て言う。

「そ、そうです。」

代表である、私と晴太が前に立ってその案をアピールする。

すると、うーん…といかにもダメそうな声を漏らしながら首を傾げる。

怖い、怖い。
これがだめだったらもう大手の方が決めた案で話を進めるしかなくなる。

折角、チャンスを貰えたのに。
そんなことになったら企画を考えさせてもらった意味がない。

嫌だ、怖い。
その後に言われる言葉に手が震える。

聞きたくない。

だけど…聞かなきゃ。それが私の仕事なんだ。

ぎゅっと閉じていた目を…ゆっくりと開け前を見た。