「やけにテンション高いな。昨日いいことでもあったか」
「あはは、そう見えます?」
「凄い嬉しそうだ」
といって、上司は自分の席に着く。
「あ、雫!おはよー!昨日連絡ないから心配したんだ…よ?」
私も席に着き、資料をパラパラと見ていると前に座った優子が私の顔を覗いてくる。
「あ、おはよう。優子。ごめんね~昨日寝ちゃってさ」
「あ、いや…いいんだけど。なに?いいことでもあった?」
「へへ。終わった」
「へぇよかったじゃ…は!?終わった!?」
笑顔で言った私につられたのか、笑顔で返してきた優子は言葉を詰まらせたと思ったら急に大きな声を出して。
「ちょ、うるさい…!」
朝礼まであと15分。
私は優子を連れ出して、廊下に出た。

