嬉しいはずなのに。ホッとするはずなのに。
ねえ、どうして?
どうしてこんなにも心がぽっかりと空いた感じがするの?
ねえ……
どうして。
「…頑張ってね。応援してる」
今、こんなにも涙が出そうなんだろう。
そのあと私たちは、お酒をもう一杯ずつ頼んで、頼んでいたからあげとマグロのお刺身を食べながらただただくだらない話をして笑っていた。
「――でね、優子が~」
「お前酔っぱらいすぎじゃね?」
私の隣に来て、大丈夫かよと言いながらお水を渡してくる晴太。
ムカツク、ムカツク、ムカツク。
年上だからって余裕ぶってさ、良い人ぶっちゃってさ。
なんなの。なんなの、本当。
「やーだっお水飲まないっ」
「わがまま言うなって。ほら」
私のために出されたお水。だけど飲みたくない。
私はいや!と言ってお水をバンと机に置く。

